苦くないゴーヤの選び方のポイントや甘い部分は?

美味しい野菜の見分け方

こんにちは。KENです。

今回は、ゴーヤを取り上げます。

特有の苦みがあるゴーヤですが、別名をニガウリ(苦瓜)ともいい、もはや「ゴーヤ=苦い」は世界共通の認識になっています。

ただ、この苦味を苦手とする方も多いため、今回は苦くないゴーヤの選び方について解説いたします。

[注意]苦くないゴーヤは存在しない

苦くないゴーヤの選び方を解説する前に留意して頂きたいポイントは、「全く苦くないゴーヤ」という品種は存在しないということです。

そのため、今から解説する方法は「苦味が少ないゴーヤ」の選び方であって、「苦くないゴーヤ」の選び方ではないことに注意して下さい。

ただ、「あばしゴーヤー」や「白レイシ」という品種は苦味が少なく、風味がマイルドであるため、苦味が苦手な方はこれらの品種を検討するのも良いでしょう。

[補足]

〈あばしゴーヤー〉
沖縄で多く流通している小ぶりな品種で、太くてずんぐりした形をしている。

〈白レイシ〉
中国や台湾などのアジア原産の品種で、苦味が少ないため、サラダなどの生食にむ適している。
別名はサラダゴーヤ。

比較的苦くないゴーヤの選び方のポイント

比較的苦くないゴーヤの選び方がこちらです。

(1)表面の体色(緑色)が薄い個体

(2)表面のイボが大きく密集していない個体

苦味が少ないゴーヤの体表は薄緑色をしており、また、イボ(突起)が大きく密集していないという特徴があります。

つまり、これとは逆の特徴を持つ個体は苦味が強いということになります。

収穫されてから間もない個体は新鮮ですが、その分、苦味が強くなります。

そのため、新鮮な個体の特徴も併せて覚えておくと、それらとは逆の特徴を持つ個体を選べば比較的苦くないゴーヤを見極めることが出来るはずです。

新鮮なゴーヤの特徴がこちらです。

(1)表面が濃い緑色をしている

(2)イボが小さく密集しており、ハリとツヤがある

(3)ゴーヤ全体が硬く、ズッシリとした重みがある

(4)ヘタの部分も緑色で茶色く変色していない

これらの特徴に当てはまらないゴーヤは比較的苦くないため、苦味が苦手な方はそうした個体を選ぶようにしましょう。

苦味を和らげる方法

スーパーなどの店頭で販売されているゴーヤは鮮度を重視しているため、少しでも鮮度が落ちたゴーヤは店先から下げられてしまう恐れがあります。

そのため、店頭に並んでいるゴーヤは全て青々としていて、苦味が強い個体しかないという場合も十分に考えられます。

その場合の対策としては、そのゴーヤを購入した後、室温で追熟させるという方法が存在します。

実は、ゴーヤは追熟が進むにつれて苦味が弱くなるという性質があるのです。

完熟したゴーヤは鮮やかな黄色になり、この状態であれば、苦味は各段に少なくなります。

ただ、追熟させる場合は腐らせないことに細心の注意を払って下さい。

もし触感がブヨブヨしていたり、異臭がした場合は腐っている可能性が高いため、そうなった場合は食べずに廃棄するようにして下さい。

また、追熟させなくても、調理する前に下処理を加えることで苦味を軽減することが可能です。

苦味を取る下処理については以下の記事で詳しく解説しているため、是非ご覧ください。

ゴーヤには甘い部分もある

苦味が少ないゴーヤの選び方や苦味を取る下処理については既に解説しましたが、甘いゴーヤという品種は存在するのでしょうか?

甘いゴーヤが存在するのであれば、苦味が苦手な方はそちらの品種を購入するのが最善手でしょう。

ただ、甘いゴーヤという品種は存在しないのが現状です。

序盤で紹介した「あばしゴーヤー」や「白レイシ」は苦味こそ少なくマイルドですが、明確に甘いという品種ではありません。

しかし、ゴーヤには明確に甘い部分が存在します。

それが種の部分です。

正確に言えば、完熟した種を包んでいるゼリー状の物質がとても甘いのです。

成熟前の種はゼリー状の物質に覆われていないため、この甘い部分を食べるためにはゴーヤを完熟させる必要があります。

ゴーヤは完熟すると身が鮮やかな黄色になり、身が割れて中の種が露出するようになります。

ゴーヤが種をむき出しにするのは生存戦略の一環で、この種を鳥などの動物に食べてもらい、その動物が各地で排泄することで種も体外に排出され、自身の生存範囲を拡大することが出来るというわけです。

種を覆っているゼリー状の物質が甘みを帯びるのはこのためで、この甘みで動物を誘引し、種を食べてもらうように仕向けているのです。

もちろん、このゼリー状の部分は人間が食べても無毒であり、健康被害はありません。

ただ、スーパーなどで販売されているゴーヤは完熟する前に廃棄されてしまうため、意図的に完熟させないと甘いゼリー状の部分を食べる機会は滅多にないでしょう。

ゴーヤが完熟しても可食部の苦味は完全にはなくなりませんが、種を覆うゼリー状の物質は明確に甘いため、この部分も味わってみてはいかがでしょうか?

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