こんにちは。KENです。
今回は、美味しいキャベツの選び方(見分け方)について解説いたします。
キャベツはスーパーなどで通年で販売されていますが、一口にキャベツと言っても流通している時期によって以下の3種類に分かれます。
●冬キャベツ
流通時期:11月~3月頃
●春キャベツ
流通時期:4月~6月頃
●夏キャベツ
流通時期:7月~10月頃
本記事ではそれぞれの季節に応じた選び方を解説していますので、今後のキャベツ選びのご参考にして頂ければ幸いです。
冬キャベツ1玉の選び方(見分け方)は?
11月~3月に流通しているキャベツは冬キャベツといい、冬が旬のキャベツです。
美味しい冬キャベツの選び方(見分け方)は以下の3点に注目して下さい。
(2)葉の色
(3)葉の巻き(反り)
重さ
冬キャベツは全体的に重みがあり、なおかつ、葉肉が厚くて硬いという特徴があります。
この特徴から、冬キャベツは煮崩れしづらいため、ロールキャベツや回鍋肉などに向いています。
ただ、美味しい冬キャベツを見極めたいなら、ずっしりと重みがある個体を選びましょう。
葉の色
また、葉の色も重要で、一番外側の葉(外葉)の色が濃い緑色の個体は鮮度が抜群です。
一部では葉の色が紫に変色しているキャベツもありますが、この紫色に変色したキャベツも見逃してはいけません。
実は、この紫色への変色は美味しいキャベツの目印なのです。
紫色の正体はアントシアニンというポリフェノールの一種で、これは冬の寒さから身を守るためにキャベツが自分で生成した物質です。
このため、紫に変色したキャベツはアントシアニンを豊富に含んでおり、これにより、通常の冬キャベツよりも甘みが強いという特徴があるのです。
紫色に変色したキャベツは見た目的に忌避される傾向にありますが、その理由を知っていれば、外葉が紫色のキャベツは即買いレベルと判断できるというわけです。
これと似たような話で、茶色の斑点が出てしまったバナナが挙げられます。
茶色の斑点はシュガースポットといい、これはバナナが完熟したサインです。
そのため、まっ黄色のバナナよりも糖度が高くなるというわけです。
ただ、お店側としては茶色の斑点が出てしまったバナナは見栄えが悪いため、見切り価格で販売してしまいます。
しかし、シュガースポットが出る理由を知っている方は敢えてこのバナナを好んで買います。
このバナナの話を同様に、外葉が紫色に変色したキャベツは甘みが強い個体なので、これを見つけたら大当たりです。
葉の巻き(反り)
冬キャベツはずっしりと重い個体が美味しいと述べましたが、これは葉の巻き(反り)とも関係しています。
キャベツは葉が何層にも重なっている構造となっていますが、この葉の巻き(反り)がしっかりしている個体ほど重量が重く、身が詰まっていることになります。
そのため、冬キャベツを手に取ったら、重さは勿論のこと、葉の巻き(反り)にも注目して下さい。
春キャベツ1玉の選び方(見分け方)は?
4月~6月にかけて流通する春キャベツはふんわりとした見た目が最大の特徴です。
美味しい春キャベツを見極める際は以下の3点に注目して下さい。
(2)葉の色
(3)葉の巻き(反り)
軽さと葉の巻き
まず(1)と(3)ですが、春キャベツは冬キャベツと違って軽い個体が美味しい傾向にあります。
キャベツを選ぶ際は葉の巻き(反り)がしっかりとしている個体が美味しいですが、春キャベツはこれと真逆です。
春キャベツを選ぶ際には葉の巻きが弱くて、葉と葉の間に隙間があるかチェックして下さい。
春キャベツはサラダなどの生食に適しているため、葉の巻き強いと歯ごたえも強くなってしまい、生食には適さなくなってしまいます。
そのため、春キャベツを買う際は見た目がふんわりとしていて、軽い個体を選ぶようにしましょう。
葉の色
また、葉の色も鮮度に関わるため重要です。
美味しい春キャベツの葉(外葉)は鮮やかな緑色をしていますが、内部(芯)に近づくにつれて黄緑がかっていきます。
この緑色から黄緑色にグラデーションがかかっている個体はアタリです。
さらに、葉全体にツヤとハリがあれば言うことなしの即買いレベルです。
三角形の春キャベツは避けた方がいい
春キャベツを含め、一般的なキャベツは球体の形をしています。
しかし、春キャベツの中には三角形(三角錐)に近い形状をしている個体があります。
ただ、三角形の春キャベツは買わずに避けた方が無難です。
実はこの形状の春キャベツは芯が育ち過ぎており、芯の頂点が尖ってしまっていることが原因なのです。
そのため、こうした状態の春キャベツは食感が硬い傾向にあり、食味も落ちる可能性が高いというわけです。
夏キャベツ1玉の選び方(見分け方)は?
7月~10月頃にかけて市場に流通する夏キャベツは春キャベツと冬キャベツ両方の特徴を有しています。
見た目は冬キャベツに似ていますが、春キャベツの柔らかさを残しているのが最大の特徴です。
夏キャベツを買う際は以下の2点に注目して選んで下さい。
(2)葉の巻き(反り)
葉の表面
夏キャベツを選ぶ上で大事なポイントは「葉の表面がみずみずしいか」ということです。
葉がみずみずしければ、それは葉に十分な栄養が行き届いている証拠なので食味も抜群です。
また、春キャベツの性質も持ち合わせていることから、みずみずしい夏キャベツには適度な甘みが含まれています。
そのため、生食にも適しており、美味しい夏キャベツをサラダなどにして食べると、キャベツが持つ野菜本来の甘みを味わうことが出来ます。
葉の巻き(反り)
夏キャベツは春キャベツほど葉が柔らかくはありません。
どちらかと言うと、葉は冬キャベツのようにしっかりとしているため、葉の巻き(反り)が比較的強いものを選びましょう。
ただ、春キャベツのように隙間が出来るほど葉の巻きが緩いと食味が落ちてしまうので、夏キャベツの場合は隙間が無い方が美味しく頂けます。
全てのキャベツに共通して有効な選び方
ここまでは冬・春・夏の各シーズンのキャベツについて見分け方を解説してきました。
しかし、本記事の最後では「季節関係なく全てのキャベツ選びに有効な見分け方」について説明いたします。
どのシーズンのキャベツでも共通して見るべきポイントは以下の2点です。
(2)芯の大きさ
芯から延びる筋の間隔が均等か?
キャベツを裏返すと中央に芯があり、その芯から5本の筋が枝分かれてして伸びています。
芯を中心に星型に伸びている筋ですが、この筋の間隔が均等の個体ほど食味が良いとされています。
実は、この筋の間隔はキャベツの成長バランスを表しており、筋の間隔がアンバランスであればあるほど、そのキャベツは成長に偏りが生じてしまっているのです。
そのため、食べる部位によっては硬さが残っていたり、水分が失われている場合があるのです。
これとは逆に、筋の間隔が均等であればあるほど、そのキャベツはバランスよく栄養が行き届いているため、どの部位を食べても美味しいというわけです。
芯の大きさ
キャベツの鮮度を図る上で芯の大きさも重要です。
芯が小さすぎるものは成長途中で、葉の巻きが緩くて中身がしっかり詰まっていない傾向にあります。
これとは逆に大きすぎるものは過度に成長してしまっているため、葉の軸が太くて硬くなってしまい食味が落ちてしまいます。
理想の芯の大きさは500円硬貨くらいなので、この大きさを目安に芯をチェックするといいでしょう。
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