酢玉ねぎは加熱しても効果ある?

豆知識

こんにちは。KENです。

今回は、酢玉ねぎの食べ方についてご紹介します。

私は毎日酢玉ねぎを食べていますが、玉ねぎは生の状態で酢に漬けています。

ただ、玉ねぎの辛味に弱い方は胃腸がダメージを負ってしまう可能性があります。

そんな方にとって、おススメの食べ方は加熱です。

しかし、ここで気になるのが「玉ねぎを加熱しても効果(栄養)はあるのか?」という点ではないでしょうか?

今回は、酢玉ねぎの玉ねぎを加熱したら、効果はどうなるのかについて解説いたします。

酢玉ねぎの過熱しても効果はある?(1)硫化アリル

一般的に酢玉ねぎを作る場合、生の玉ねぎをそのままスライスして酢に漬けます。

ただ、玉ねぎには血栓を溶かす効果が期待される「硫化アリル」という特有の栄養成分が含まれているため、この効果を最大限に引き出す最善の方法が生食です。

というのも、この硫化アリルは熱に弱いという性質があるため、玉ねぎを加熱してしまうと別の成分に変容してしまうのです。

しかし、結論から言えば、玉ねぎを加熱しても効果がなくなるということはありません。

正確に言うならば、玉ねぎを加熱することで、別の栄養成分を摂取することが出来ます。

実は、硫化アリルは加熱されると「プロピルメルカプタン」という別の成分に変化するのです。

玉ねぎを加熱すると甘味が出てきますが、その理由は硫化アリル(辛味成分)がプロピルメルカプタン(甘味成分)に変容するために起きる現象です。

このプロピルメルカプタンは胃の粘膜を保護して、胃の血流を良くする働きがあります。

そのため、普段の食生活で胃が荒れている方は、生の玉ねぎではなく加熱した玉ねぎを使用することで胃を保護することが出来るのです。

加熱しなくても、スライスした玉ねぎを空気に晒しておくと、ある程度の辛味は和らぎます。

ただ、完全に辛味が無い状態にまで熟成させるとなると、上記の下処理をした上で、約12時間ほど酢に漬けておく必要があります。

しかし、玉ねぎを加熱処理すれば、こうした手間と時間を一気に解消できるため、辛味に弱い方や胃が荒れている方は加熱した玉ねぎを使用するといいでしょう。

酢玉ねぎの過熱しても効果はある?(2)ケルセチン

玉ねぎを加熱するメリットは「ケルセチン」という成分にもあります。

ケルセチンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用があります。

また、抗炎症作用や降圧作用などもあるため、玉ねぎを毎日食べたい理由の一つとなっています。(※①)

[※①補足]
〈ケルセチンに期待できる効果〉
●血流の改善
●悪玉コレステロールの改善
●脂肪の吸収を抑制する

[参考文献]
●https://weathernews.jp/s/topics/202304/060195/

しかし、このケルセチンは「水に弱く、熱に強い」という性質があるのです。

そのため、ケルセチンを効率よく摂取するためには、加熱した方が良いとされているというわけです。

以上のように、酢玉ねぎを作る際、玉ねぎは絶対に生食が優位というわけではないのです。

生の場合と過熱の場合とでは得られた成分や効果が異なる(※②)ことから、ご自身の好みや状況に合わせて使い分けるのがベストです。

[※②参考文献]
●https://noguchi-farm.com/archives/column/tamanegi-kanetu

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